韓国の「ウィメイド(WeMade)」や「カムツス(Com2uS)」ホールディングス、オンラインゲーム「ネオウィズ(NEOWIZ)」などブロックチェーンゲーム各社が最近、日本での事業を強化している。ブロックチェーンゲーム事業を規制している韓国市場を離れ、新たな市場の開拓に乗り出しているのだ。
◇WEMIX3.0
ウィメイドは今月25~26日に日本で開かれるWeb3カンファレンス「WebX」にプラチナスポンサーとして参加する。WEMIX3.0の一歩進んだ生態系を知らせ、日本のブロックチェーン市場攻略を本格化させる。展示ブースは▽WEMIX PLAY▽NILE▽WEMIX.Fi――などで構成される。
WEMIX3.0生態系とビジョンを紹介するビジネスミーティングも開く。ウィメイドのチャン・ヒョングク代表は「The Boundaries of the Games」をテーマに講演する予定だ。
◇XPLA
カムツスグループが主導するメインネット「XPLA」は、日本で今月9日まで開かれている「Japan Blockchain week 2023」に参加している。XPLAリーダーのポール・キム氏とカムツスUSAのイ・ギュチャン代表がそれぞれ講演者として参加している。
XPLAは先月、日本のブロックチェーン「Oasys(オアシス)」と業務協約を結んだ。Oasysは日本でブロックチェーン環境とWeb3ゲームに特化した生態系を構築しており、IP保護に特化したセキュリティが強みだ。また、Oasysメインネットにバリデーターとして参加している「doublejump.tokyo」と技術・事業諮問を含む包括的な協力も推進することにした。
◇Intella X
ネオウィズはWeb3ブロックチェーンのゲームプラットフォーム「Intella X」により日本市場を攻略している。同社は先月28〜30日に開催された「IVS Crypto 2023 KYOTO」に参加。Intella Xプラットフォームの価値を知らせ、既存ゲームのスムーズなWeb3ゲーム転換を支援するIntella Xの開発・運営戦略などについて伝えた。
また、Intella Xは今年5月、日本のWeb3専門マーケティング「Pacific Meta」とパートナーシップを締結した。Pacific Metaが保有しているWeb3関連ネットワークやコミュニティなどを活用して、日本市場にIntella Xを広めるとしている。
◇日本政府の規制緩和
韓国のゲーム各社が日本市場に目を向ける理由は、日本政府が最近、暗号資産(仮想通貨)規制緩和政策を展開しているためだ。
これまで日本は、承認された10種余りのコイン取引だけを許容するなど、規制を厳格化し、韓国や米国などに比べて暗号資産市場が萎縮していた。
だが昨年10月に日本暗号資産取引業協会(JVCEA)がコイン審査手続きを簡素化し、細部規制を緩和したことで、市場が活性化されつつある。規制緩和後、NTTドコモは昨年11月、今後5年間で最大40億ドル(約5750億円)をWeb3分野に投資すると発表した。今年4月には自民党がブロックチェーン関連産業の促進のために「web3ホワイトペーパー」を了承したりした。
(c)KOREA WAVE