
韓国の大手EC企業「クーパン(Coupang)」は21日、同社が「2025年グローバル100大イノベーション企業」に初めて選出されたと発表した。この名誉あるリスト入りにより、クーパンは世界経済における革新の先導企業として認められた。
グローバル100大イノベーション企業は、グローバル特許分析企業「レクシスネクシス(LexisNexis)」がバイオ、IT、電子、自動車、半導体など多様な産業分野にわたる1600万件以上のグローバル特許データベースを分析し、毎年100社のイノベーション企業を選定している。
今年、クーパンは特許の引用件数の増加と特許ポートフォリオの質の向上が評価され、IBM、メタ(Meta)、アルファベット(Alphabet)、エリクソン(Ericsson)などと並び、IT分野の12社のうちの1社として名を連ねた。
クーパンは「レクシスネクシスは、クーパンの急速な特許増加に注目しており、これは当社の進化を反映したものだ」と強調している。
同社のグローバル特許数は2019年には160件だったが、現在では2100件にまで拡大。190カ国以上で顧客向けサービスを展開している。サービス領域も、ECの「クーパン」をはじめ、レストランのデリバリーサービス「クーパンイーツ(Coupang Eats)」、ビデオストリーミングサービス「クーパンプレイ(Coupang Play)」、さらにはファッションEC「ファーフェッチ(Farfetch)」など、多岐にわたる。
特にAI分野における特許は、注文量予測、クーパンイーツの配達最適化、曖昧なキーワードでも顧客が求める結果にたどり着ける検索機能など、顧客体験の向上に直接貢献しているという。レクシスネクシスは、クーパンの特許ポートフォリオの質が業界平均の約4倍に達すると評価している。
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