2025 年 11月 21日 (金)
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韓国ガス公社、国内初の天然ガス設備自動診断装置を開発

韓国ガス公社大邱本社(c)KOREA WAVE

韓国ガス公社は11月19日、国内で初めて天然ガス設備の故障を早期に判別する「KESA(KOGAS Electrical Signature Analyzer)自動診断装置」を開発したと発表した。

韓国メガ・ニュース(MEGA News)のチュ・ムンジョン記者の取材によると、ガス公社は2024年から「LNG生産基地回転設備異常診断装置開発」の研究課題を進めており、最近、主要な天然ガス設備41台での実証テストを完了し、現場導入を控えている。

KESA自動診断装置は、LNG生産基地にある超低温LNGポンプ、蒸発ガス圧縮機、気化用海水ポンプなど、電動機で駆動される約440台の設備に供給される電力データを分析し、発生し得る故障を予測する。

この装置は、専門家でなくても現場で簡単に使用できるよう、自動状態診断機能を備えた移動式機器として開発された。

ガス公社は、今回の研究開発を通じて、設備診断装置の導入コストを外国製と比べて約60%削減するとともに、故障診断の範囲も、従来装置では対象だったモーターに加えて、負荷側のシャフト、ベアリング、インペラーなどの部品領域にまで拡大した。

ガス公社は、KESA自動診断装置を現場に投入することで、状態基準保全による設備の稼働時間延長や整備コスト削減など、さまざまな面でのプラス効果を期待している。

ガス公社は2025年末までに、平沢・仁川・統営・三陟・済州の全国5カ所のLNG生産基地にそれぞれ1台ずつこの装置を配備し、使用者への教育を実施する。

また、この装置を活用して得られたさまざまな情報は、今後ガス公社が構築予定の「AI天然ガス設備予知保全システム」の学習用設備運用ビッグデータとして活用される。

ガス公社の関係者は「KESA自動診断装置は、天然ガス設備だけでなく、類似の設備を運用する他の産業分野にも拡大適用できる可能性があるため、中小企業への技術移転などを通じて、産業エコシステム全体の共生的なイノベーションにも積極的に取り組んでいきたい」と述べた。

(c)KOREA WAVE

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