2024 年 11月 22日 (金)
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韓国カジノが両極化…一方は過去最高の実績、もう一方は休業

仁川永宗島モヒガンインスパイアリゾート内の外国人専用カジノ(c)news1

韓国の外国人専用カジノ業界内の明暗がはっきり分かれている。大型複合リゾートは歴代最大実績を続ける半面、規模が小さいカジノは休業している。

外国人専用カジノを含む複合リゾートを運営するパラダイスとロッテ観光開発はそれぞれ昨年に続き、今年初めに最大の実績を記録した。

パラダイスは昨年、連結決算で売り上げ9942億ウォン(1ウォン=約0.11円)、営業利益1458億ウォンを達成した。これは1972年の創業以来、最高の実績だ。営業利益は新型コロナウイルス感染事態直前の2019年比181%増えた。

最近は取引規模が大きいコスピ(韓国総合株価指数)市場に舞台を移し、企業価値を上げると発表した。パラダイスは仁川永宗島(インチョン・ヨンジョンド)のパラダイスシティをはじめ、ソウル、釜山(プサン)、済州(チェジュ)に計4カ所のカジノを運営している。

済州ドリームタワー複合リゾートを運営するロッテ観光開発は今年2月、カジノ部門で純売り上げは前年同期比538.3%増の239億4000万ウォンを記録した。総売り上げは284億3700万ウォンだ。純売り上げと総売り上げともに過去最高の実績だ。

こうした中、カジノ業界の両極化現象が現れている。特に、外国人専用カジノ16カ所のうち8カ所が集まる済州道は、状況が深刻だ。

計8カ所のうち、ドリームタワーカジノ(済州ドリームタワー)、ランディングカジノ(済州神話ワールド)の複合リゾート2カ所を除いた6カ所は、相対的に零細なため、売り上げ回復に苦戦している。

実際、済州新羅(シルラ)ホテルに隣接しているメガラックカジノ(1347平方メートル規模)の場合、訪問客数が事実上「0」人が長期的に続き臨時休業状態だ。

韓国銀行済州支店の分析資料によると、昨年10月時点で済州道内の8つのカジノ実績はドリームタワーカジノ1カ所を除いて、新型コロナウイルス感染以前に比べ50%の水準にとどまった。同期間、済州地域のカジノ売り上げのうち約80%はドリームタワーカジノが占めた。

新型コロナウイルス感染以後、中国人団体観光客の入国再開を待ったが、現在まで中国人団体観光の入国が再開されず「ノービザ」の強みを活かしきれていないからだ。

ここに先月初め、永宗島に19年ぶりに外国人専用カジノ施設を備えた大型複合リゾートであるインスパイアが開場し「競争力悪化」「人材流出」問題が深刻化した。

済州市のあるカジノ関係者は「昨年初めから外国人向けカジノという営業方針で営業を再開したが、流出した人材が戻ってこないため正常な営業は事実上不可能だった。外国人観光客がカジノを見て回る『ツアー』形態で現状維持した」と話した。

(c)news1

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