
韓国の芸能事務所「SMエンターテインメント」買収をめぐる株価操作事件にからみ、資本市場法違反の罪に問われているカカオ創業者キム・ボムス氏(60)の論告求刑公判が8月29日、ソウル南部地裁で開かれ、検察は懲役15年と罰金5億ウォンを求刑した。
キム・ボムス氏は「違法行為を指示・承認したことはない」と無罪を主張した。キム・ボムス氏は「2023年3月6日以前に一度もSM買収に賛成したことはない。当時カカオへの世論が厳しく、むしろ否定的だった」と述べた。そのうえで「ハイブ(HYBE)の公開買付けが失敗した後、交渉を有利に進めるため一定の株式保有が必要だという説明を受け、2月28日に一部取得を反対しなかっただけだ。相場操縦を指示したという検察の主張は理解できない」と反論した。
同時に起訴されたホン・ウンテク前カカオ代表も「2月26日の取締役会では買収はまだ決まっていなかった」と述べ、検察の主張を否定した。
検察によれば、キム・ボムス氏らは2023年2月、ハイブの公開買付価格(12万ウォン)を上回る価格で約1100億ウォン相当のSM株を大量購入し、300回以上の「高値買い・売り枯らし」による相場操縦を共謀したとされる。
この日、共に起訴されたペ・ジェヒョン前カカオ投資総括代表に懲役12年、ワンアジアパートナーズのチ・チャンベ元代表に懲役10年、カカオエンターテインメントのキム・ソンス前代表に懲役9年をそれぞれ求刑。ホン・ウンテク前代表を含む他3人にも懲役7年が求刑された。
判決は10月21日午前11時に言い渡される。
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