
韓国IT大手カカオが、メッセンジャー「カカオトーク」をSNS型プラットフォームへ全面刷新する。友人リストをフィード形式に変え、ショートフォーム専用タブや生成AI「ChatGPT」搭載機能を導入するなど、利用者の滞在時間を伸ばす狙いだ。
刷新内容の一つは、アプリ最初の「友達」タブを、従来の名前順リストからインスタグラム風のフィード形式に切り替える点だ。友人の投稿順に表示され、誕生日の友人情報やグループチャットで共有された写真・動画もまとめて見られるようになる。
さらに3番目のタブには「ショートフォーム」を新設し、カカオ独自のオリジナルコンテンツやクリエイター向け収益生態系を構築する。カカオは2023年にもインスタグラムの「ストーリー」に似た機能を導入していた。
加えて、米オープンAIとの提携で、カカオトークのチャットタブにChatGPTを組み込み、アプリを離れずに利用できるようにする。チャット検索機能「#検索」から呼び出せる仕組みになるとの見方もある。
背景には利用時間の減少がある。アプリ分析会社モバイルインデックスによると、カカオトークの1人当たり月平均利用時間は2021年8月の790分から2025年8月には674分へと、4年間で約2時間減少した。
カカオのチョン・シナ代表は「カカオトークを単なるメッセンジャーから、コンテンツ探索や関係性を基盤としたソーシャル機能を備えるプラットフォームへ進化させる」と強調した。
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