
韓国のメッセンジャーアプリ「カカオトーク」が7年ぶりにメッセージ削除可能時間を従来の5分から24時間に延長したところ、ユーザーのメッセージ削除件数が3倍以上に増加したことが分かった。
メガ・ニュース(MEGA News)のパク・ソリン記者の取材によると、メッセージ削除機能のアップデート以降、1日あたりのメッセージ削除利用件数は以前と比べて327%増加した。従来の削除可能時間である5分を過ぎてからメッセージを削除するユーザーは、1日平均で71万人にのぼることが確認されており、これは全体の削除件数の30%以上を占めるという。
カカオはこれに先立ち、2024年9月12日に2018年のメッセージ削除機能導入以来初めて、関連機能のアップデートを実施した。これは送信者の送信ミスをある程度補うための措置で、従来はメッセージ送信後5分以内であれば、相手が読んだメッセージも読んでいないメッセージも削除できたが、アップデート後は削除可能時間が大幅に延長され、24時間以内であれば削除できるようになった。
また、誰がメッセージを削除したのか分からないように、表示方式も変更された。以前はメッセージを削除すると、送信者の吹き出しに「削除されたメッセージです」と表示されて削除した人物が特定可能だったが、アップデートにより吹き出しではなくフィード画面に「メッセージが削除されました」と表示されるようになり、1対1の会話でなければ削除者を特定できなくなった。
これについてカカオの関係者は「ユーザーの要望を積極的に反映し、会話への負担感を軽減するために送信済みメッセージの削除可能時間を延ばした。今後もカカオトークは、ユーザーがより便利かつ安全にコミュニケーションできるよう、さまざまな機能を継続して提供していく」と述べた。
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