2025 年 9月 30日 (火)
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韓国カカオトーク、TikTok・インスタ・YouTube機能を統合

カカオ提供(c)news1

韓国IT大手カカオ(KAKAO)のメッセンジャーアプリ「カカオトーク」が大幅に進化する。短編動画(ショートフォーム)、SNS機能を取り込み、さらに生成AIを活用することで、TikTokやInstagram、YouTube的な楽しさを統合したプラットフォームへと拡張する構想が示された。

カカオのチョン・シンア代表は9月23日、京畿道龍仁市のカカオAIキャンパスで開かれた開発者会議「if(kakao)25」でカカオトークの新機能を発表した。「利用者が望む機能を盛り込み、会話に自由さを与えたかった。利用者のフィードバックを取り入れながら進化させていく」と述べた。

最大の変化はプロフィール画面だ。これまでの「写真1枚」の仕様から、複数の写真や文章を投稿できるフィード型に変更される。公開範囲は友人、親しい友人、非公開などに設定できる。

また「既読スルー」への心理的負担を軽減するため、チャットを開かずに内容を確認できる「プレビュー機能」も追加。さらにメッセージ修正、ボイスチャット録音と要約機能、通話履歴を一覧表示する「最近の通話」タブなどが導入される。

既存の「オープンチャットタブ」は「チグムタブ」に改編され、TikTokのようなショートフォーム動画が視聴可能になる。動画はチャット内でもそのまま再生でき、途切れない対話体験を提供する。さらに広告連動やグッズ制作、コマース連携によって、クリエイターが収益を得られる仕組みも整える。

AI機能も強化される。チャット画面上部に「ChatGPT」ボタンが新設され、最新モデルを利用可能になる。テキストだけでなく画像理解や生成もでき、結果はすぐにチャットに共有できる。さらに独自AI「カナナ検索」が搭載され、会話の文脈を理解して情報を要約・提案、スケジュール管理や場所予約、ギフト推薦などをする「AI秘書」として機能する。

チョン・シンア代表は「カカオトークを使うという意味は、単にメッセージを送ることを超えて『私のために実行してほしい』という意味に拡張される。会話画面は言葉から実行につながる“可能性の窓”になる」と語った。

(c)news1

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