
韓国カカオバンクのヒット商品「26週積立」を手がけたコ・ジョンヒ前AIグループ長が、カカオエンターテインメントの新たなトップとして合流する。金融サービスの敷居を下げた“ユーザー中心設計”の思想が、今後Kコンテンツとファンダムビジネスにどのように生かされるか注目が集まっている。
コ・ジョンヒ氏は株主総会と取締役会を経て、カカオエンターテインメントの共同代表に就任する。
コ・ジョンヒ氏はカカオバンク在籍時、「26週積立」や「モイム通帳(共同口座)」など、利用者参加型の金融モデルを広く普及させた人物として知られる。「26週積立」は毎週積立額が増える仕組みで、従来の受動的な貯蓄に楽しさと達成感を加えた点が特徴だ。累計口座数は3000万を超え、金融サービスの代表的な成功例となった。
また「モイム通帳」は、専用アプリや新たな口座開設なしにカカオトークの友人を招待できる利便性で広まり、共同口座サービスとして定着した。
カカオエンターテインメントはコ・ジョンヒ氏について「ICT産業全般への深い理解とサービス設計の経験を持つリーダー」と評価し、チャン・ユンジュン共同代表のグローバルネットワークやIPビジネスとの相乗効果に期待を示している。
コ・ジョンヒ氏の理念の中心は「ユーザー体験(UX)を軸とした構造改革」にある。ポータルサイト「ダウム」在籍時には、カフェやブログの企画を統括し、利用者同士が自然に集まり関係を築くコミュニティ構造を設計してきた。その思想はカカオバンクでも生かされ、モバイル中心の金融サービスや簡便な認証システムの導入など、利用のハードルを大きく下げた。
こうした設計力は、音楽配信サービス「メロン」、ファンプラットフォーム「ベリーズ」、ウェブトゥーンや小説の「カカオページ」などに適用されれば、大きな波及効果をもたらすとみられている。
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