
中東情勢の緊張を背景にウォン安・ドル高が進み、為替レートが1ドル=1500ウォン台で止まるなか、海外に滞在する留学生や渡航を控えた旅行客の負担が急増している。
為替市場では一時1530ウォン台になった。その後やや落ち着いたものの、依然として1500ウォン台を維持しており、生活費や渡航費への影響が広がっている。
特に打撃が大きいのは、韓国から仕送りを受けて生活する留学生だ。米ロサンゼルスで交換留学中の女子学生は「ウォン安が落ち着くのを待っているが兆しがない。節約にも限界があり、毎日レートを見ながら悩んでいる」と語る。
米ニューヨークに子どもを留学させている保護者も「今回の情勢でさらに状況が悪化した。生活費だけで月に300万ウォン(約33万円)ほど増えた感覚だ」と負担の重さを訴える。送金のタイミングを見極めることも難しく、家計への圧迫が続いているという。
一部では、学費や生活費の高騰を理由に海外進学を断念し、国内進学へ進路を変更するケースも出ている。学生の間では、航空券の購入時期や為替動向を巡り、判断に迷う声が相次いでいる。
影響は旅行客にも及ぶ。モルディブやシンガポールへの新婚旅行を予定している女性は「リゾートの宿泊費が為替の影響だけで一気に80万ウォン(約8万8000円)も上がった」と語る。現地価格が変わらなくても、為替の変動がそのまま費用増につながっている。
一方、事前にドルを購入していた人は負担増をある程度回避できた。世界一周中の20代男性は「事前に半分ほどドルに替えていたため心理的な負担は軽いが、もっと替えておけばよかった」と話した。
為替の先行きが不透明な中、留学生や旅行客の「いつ両替するか」を巡る悩みは続きそうだ。
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