韓国の化粧品業界をリードするアモーレパシフィックグループ(アモーレG)は、今年第2四半期(4~6月)の売り上げと営業利益が共に成長し、市場予想値を上回る実績を上げた。
アモーレGが7月26日に発表した第2四半期の売り上げは前年同期比0.4%増の1兆308億ウォン(1ウォン=約0.1円)、営業利益は117億ウォンだった。
主力系列会社アモーレパシフィックは営業利益58億8900万ウォンを記録し、黒字に転換。売上高は前年同期とほぼ同じ9454億ウォンだった。北米、欧州、日本市場では高成長に支えられ、前年同期比27.5%増の3723億ウォンを売り上げた。全体として同社の成長がグループ全体の業績改善をけん引した。
アモーレパシフィック関係者は「雪花秀やLANEIGEなどアモーレパシフィックの主要ブランド製品の売り上げが拡大した。認知度向上、現地ビューティーマルチショップ入店、顧客経験提供などが功を奏した」と説明した。
日本でもリテールチャンネルの拡大、「アモーレパシフィックフェスティバル」の開催などを通じて顧客を拡大し、30%以上売り上げがアップした。
アモーレGの場合、中国での売り上げ割合が80%に達するなど中国依存度が非常に高い。今後タイのような成長潜在力が大きい地域を中心に事業の再編を進める計画だ。
グループ関係者は「タイ、オーストラリア、カナダ、インドネシア、ベトナムなど新たに設定した集中成長地域を中心に流通パートナーシップを強化する。買収や海外流通会社との提携など事業モデルを多様化し、持続的な成長を目指す」としている。
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