2024 年 11月 26日 (火)
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韓国アモーレパシフィック、ラグジュアリー路線でベトナム攻略

ベトナム・ホーチミンにあるイニスフリー1号店(c)news1

韓国化粧品最大手「アモーレパシフィックグループ」がベトナム市場で成功を収めている。代表的なブランド「イニスフリー」は2016年にベトナム市場に進出し、「K-ビューティ」の代表的なブランドとしての地位を確立した。

特に、ベトナムでのイニスフリーは、韓国よりも20%高い価格設定でありながら、トップ3の化粧品ブランドに選ばれるほどの人気を誇っている。

記者は8月16日、ホーチミン市にあるイニスフリー1号店を訪れた。この店舗は、地上1~3階までの規模を持ち、1フロアあたりの面積は約80㎡ある。ベトナムには、イニスフリーの単独店舗が合計24店、マルチブランドショップ(MBS)は350店がある。

特に、ホーチミン市のハイバチュン通りに位置するこの店舗は、売り上げ1位の店舗として、多くの製品を取り揃えており、顧客に親しみやすい特徴を持っている。当初は700種類以上の製品を販売していたが、現在は主力製品に絞って240種類に絞り込んでいる。ベトナム専用のイニスフリータンブラーなど、特別なMD商品も取り揃えている。

イニスフリーは、韓国では手ごろな価格として知られているが、ベトナムではプレミアム戦略を採用し、購買力の高い25~35歳をターゲットにしている。特に、ベトナム市場で人気が高いのは、美白機能のある「ブライトニング」や「トラブルケア」の製品で、これらは高価格帯でありながらも人気が高い。

また、ベトナムの気候に合わせた日焼け止め製品や、若い母親をターゲットにした妊娠線クリームなど、ベトナム市場に特化した製品展開も進めている。イニスフリーは「自然主義ブランド」のイメージを強化しつつ、成分と効果に焦点を当てたマーケティング戦略を進めている。

さらに、アモーレパシフィックグループは、イニスフリーに加え、「エストラ」ブランドも展開し、ベトナム市場での存在感を強めている。今年1月にベトナム市場に参入したエストラは、オンラインプラットフォームであるショッピーやティックトックショップ、ラザダに進出し、オフラインではマルチストア「ビューティーボックス」にも出店している。エストラのオンライン売り上げは、スタート時と比較して約78%増加し、オフライン売り上げは今年初めと比較して231%成長している。

エストラは、8月からベトナムのオフラインチャネルを積極的に拡大し、ガーディアンやマツキヨなどのMBS200店舗で展開する。

(c)news1

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