2025 年 12月 3日 (水)
ホーム社会韓国アシアナ航空、来年1月に仁川空港第2ターミナルへ移転…保安検査の混雑懸念、ピーク時には最大1時間待ちの可能性も

韓国アシアナ航空、来年1月に仁川空港第2ターミナルへ移転…保安検査の混雑懸念、ピーク時には最大1時間待ちの可能性も

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韓国・アシアナ航空が来年1月14日、仁川(インチョン)国際空港の第1旅客ターミナル(T1)から第2ターミナル(T2)へ移転するのに伴い、出国時の保安検査で混雑が深刻化する恐れがあるとの懸念が広がっている。航空業界関係者によると、混雑時間帯には保安検査に最大で40分から1時間以上を要する可能性もあるという。

現在、T2は大韓航空をはじめとする系列航空会社12社が使用しており、アシアナ航空の移転により合計13社が同ターミナルを利用することになる。

昨年、アシアナ航空は仁川空港発の出国者数が約550万人に達し、到着便を含めた利用者は1095万人に上った。移転後、現在63%:37%であるT1とT2の利用者割合が、T1=48.5%、T2=51.5%に逆転する見通しだ。

だが、問題は人手不足だ。T2では現在、保安検査員約880人が勤務しているが、労働組合は「法定の休憩時間が確保されていない」と指摘。特に、映像検査の連続勤務基準である45分も守られていないという。

労組の試算では、アシアナ航空の移転により少なくとも250人以上の保安要員の増員が必要だとしている。

仁川空港の子会社である仁川空港保安もこの問題を認識しており、新規採用ではなくT1の人員156人をT2へ移す案を検討中だという。現在、保安検査員はT1に1156人、T2に887人が配置されている。

しかし、労組や航空関係者からは「この配置転換では実効性に欠ける」との声があがっている。T1からT2への異動は容易ではなく、T1には新たに外資系航空会社などの就航も予定されていることから、両ターミナルともに人手不足に陥る可能性が指摘されている。

国土交通省も現在、仁川国際空港公社と保安会社、労組の意見を収集しながら対応策の検討を進めている。同省の関係者は「乗客の流れに支障が出ないよう対応する」と説明した。

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