
果物に砂糖と水あめをつけて乾燥させた中国風デザート「タンフル」が韓国で若者を中心に大流行している。学校周辺にあるタンフル店は客足が絶えず、主なショッピングゾーンでは新しい店が雨後のたけのこのように開店している。ただ、ごみのポイ捨てなどが原因で否定的なイメージも生まれつつあり、対応に乗り出す店も現れた。
問題になっているのは、食後の串や紙コップのポイ捨てだ。周辺の商店などから苦情が出るケースが増え、一部で「ノー・タンフル・ゾーン」ができるなど拒絶反応が出始めている。
ソウル市内のタンフル店近くの食堂経営者は「最近だけでもタンフル店が近くに3つもできた。食べかすなどに虫がたくさん集まるし、砂糖が溶けて近くの道路がベタベタになる」と憤った。
こうした事態を受けて、タンフルの有名フランチャイズである「タルコムナラアリス」が運営する「ワンガタンフル」が新たな対策として「ミステリーショッパー制度」を導入した。
ワンガタンフルは2021年の事業を立ち上げから2年で全国400店余りに成長した。うち100店余りを無作為に選定し、衛生、品質、廃棄物処理などを総合的に把握する仕組みを取っている。
爆発的な人気を博したもののすぐに消えていったデザートは「シュネバーレン」や「大王カステラ」「蜂の巣アイスクリーム」など少なくない。タンフルが息長いブームを目指すにはいっそうの努力が必要だと言えそうだ。
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