予防接種や病気で赤ちゃんが注射を打つ時、くれぐれも動画撮影をしないように――韓国のある小児科病院の看護師がオンラインコミュニティにこう書き込み、話題になっている。その背景にあるのは、親たちのSNS好きだ。
看護師の投稿は次のような内容だ。
「赤ちゃんの成長過程の一場面なので、大切にしたい気持ちは理解できる。でも、保護者が赤ちゃんをしっかり抱いていてこそ安全で正確に注射できる。赤ちゃんが泣きわめいて針が抜けたり、別の部位に刺さったりする危険性がある。何よりも嫌なのは、私の顔が一緒に写ることだ」
一部のネットユーザーが「親に直接話せばいいのに」とコメントすると、看護師は「クレームを入れて難癖をつけるか、ママカフェに文を載せると脅迫するか。そもそも映像を撮っている保護者に話が通じるわけがない」と打ち明けた。
最後に看護師は「保護者2人が来たら1人は映像を撮ってもいいと思うかもしれないが、そうでもない。2人で来たら、1人は両腕をつかみ、もう1人は両足をつかんでほしい」と訴えた。
ネットユーザーらは「子どもが注射を打とうというのに、よくも動画を撮ろうという気持ちになるものだ」「本当にSNSにしか関心がないんだな」「小児科の診療室では、子どもの鼻水を抜く動画を撮っている。子どもが泣いて暴れているのに『お母さんここにいるよ~』とう感じだ」と批判的だ。中には医療従事者とみられる人物の投稿もあり「うちの院長は、診療室の中で動画を撮るのは法に触れると言った」とコメントしていた。
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