メタバース、人工知能(AI)などインターネット新技術が韓国国民の日常生活に次第に深く定着しつつある。AIサービスの場合、国民10人中4人がすでに使用経験があり、メタバースも青年層を中心に使い始めていることがわかった。
科学技術情報通信省と韓国知能情報社会振興院(NIA)は3月31日、全国2万5079世帯と満3歳以上の6万253人を対象に実施した「2022インターネット利用実態調査」の結果を発表した。
それによると、ほとんどの世帯でインターネット接続(99.96%、0.01ポイント↑)が可能で、個人のインターネット利用率は前年と同じ93%だった。
新型コロナウイルス禍で中・壮年層でも大きく増加したインターネットショッピング(73.7%、前年と同じ)とインターネットバンキング(79.2%、1.3ポイント↑)の利用は定着する傾向がみられた。
SNSサービス(69.7%、0.8ポイント↑)利用も小幅増加したが、日常生活記録(46.2%、8.9ポイント↑)のために活用する比率が増えた。スマートフォンアプリを通じた音楽・電子書籍・ウェブトゥーン(51.6%、6.7ポイント↑)などの利用も増加した。
注目されるのは、知能情報技術活用の本格化に伴い、導入が進んでいる新たなサービスだ。
今年初めて調べたメタバースサービスの利用率は11%、認知度は34.6%で導入初期段階と評価された。利用目的としては「現実ではできない経験のために」(62.4%)利用するという回答が最も高かった。
AIサービスの利用率は42.4%で、前年比10%ポイント大幅に増加した。利用分野は▽住居・サービス(20.3%、7.7ポイント↑)▽交通(12.8%、3.3ポイント↑)▽教育・学習(10.3%、2.9ポイント↑)――の順だった。
年齢別にみると、10~20代はメタバースを真っ先に経験しており、30~40代は日常生活での利便性向上のためにAIサービスを主に活用していた。また、50代以上では注文サービスの利用が大幅に拡大していた。
科学技術情報通信省のソン・サンフン情報通信政策官は「デジタルが提供する恩恵をすべての人受けられるようにするため、デジタル深化の過程で発生する多様な変化と課題への対応が必要だ」と話した。
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