韓国で年金を受け取っている高齢者の半数以上が、金銭的な理由で引退を先延ばしし、引き続き働いていることがわかった。さらに、年金を受給していない高齢者の7割近くも同様に働き続けている。
統計庁がこのほど発表した「経済活動人口調査・高齢層付加調査マイクロデータ」によると、今年5月時点で年金を受給している高齢者の51.2%が就労中であることが明らかになった。
また、その63%が今後も年齢に関係なく働き続けたいと答え、その主な理由としては「生活費の補助」や「金銭的な必要性」を挙げた。
年金を受け取りながらも仕事を続ける高齢者の平均的な年金受給額は月82万ウォン(約9万568円)と報告されている。ただ、これは「最低限の老後生活費」として推定される個人月額124万3000ウォン(約13万7000円)、夫婦月額198万7000ウォン(約22万円)には遠く及ばない水準だ。
一方で、年金を受け取っていない高齢者の67.2%が現在も働いており、そのうち76.1%が今後も働き続けたいと回答している。こちらでも、金銭的な理由を挙げた人は58.2%と、年金受給者よりも高い割合を示している。
このように、韓国の高齢者は金銭的な必要性から働き続ける状況にあり、老後の生活費の不足が大きな課題となっている。
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