2024 年 11月 25日 (月)
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韓国の高校生、年間に本を4冊も読まず「入試に役立たない」

図書館で小学生が本を読んでいる(写真は記事内容と関係ありません)(c)news1

韓国で昨年、高校生1人が学校図書館から借りた本が4冊にもならないことがわかった。2022教育統計分析資料集によると、昨年、学校図書館の年間貸出資料数は小中高を合わせて7013万3776件だった。小学校が5802万9937件で全体の82.7%を占め、中学校765万204件(10.9%)、高校445万3635件(6.4%)だった。

図書館貸出資料数をその年の生徒数で割ると、小・中・高校生1人当たり1年に13.3冊の本を借りたことになる。小学生は1人当たり21.8冊を借りたのに比べ、中学生は5.7冊、高校生は3.5冊にとどまった。

図書貸し出し資料数は、2015年に1億4034万5408件(1人当たり23.0冊)でピークに達した後、毎年減少している。この年に小学生は1人当たり1年に41.0冊の本を借りており、中学生は10.3冊、高校生は7.1冊だった。

以後、小中高の1人当たりの貸出資料数は2015年に23.0冊だったのが、23.0→22.8→21.9→21.7→20.4冊と下がり続けた。

新型コロナウイルス感染が拡大した2021年には、前年比76.0%減の2622万1128件(1人当たり4.9冊)まで急減した。以前まで小学生は1人当たり30~40冊台を借りたが、2021年7.3冊を借りるのにとどまり、中学生は2.4冊、高校生は2.6冊まで大きく落ち込んだ。

その後、日常の回復で対面授業が再開され、昨年1人当たり13.3冊まで回復したが、依然として2015年の半分の水準に止まった。

ソウルのある高校教師は「そもそも高校生は大学入試を理由に本をほとんど読まない。加えて、今年から大学入試で(正規教育課程以外の)『非教科項目』が縮小されて読書などが入試に反映されなくなり、本を読もうとしなくなった」と指摘している。

(c)news1

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