SNSで食品や化粧品などを広告・販売する韓国のインフルエンサー84人のアカウントについて、食品医薬品安全処が特別取り締まりを実施したところ、64.3%に当たる54人のアカウントで、虚偽・誇大広告など違法行為が確認された。同処は関係当局に掲示物の削除・遮断を要請し、行政処分や捜査を依頼したとしている。
具体的には、体脂肪減少と関連のない一般食品を「すでに体重が2キログラム痩せました」と宣伝したり、「ビフォー・アフター」を用いたイメージ比較などを強調したりするケースが目立った。また▽湿疹治療▽アトピー緩和効果▽脱毛防止▽成人病予防――など食品が、疾病治療に効能・効果があるかのように装った広告もあった。
化粧品の場合、「ニキビ跡がなくなりました」「肌再生までケア」のような文言で医薬品と誤認させたり、化粧品の範囲を外れて消費者を惑わす文句を使用したりする事例が摘発された。
掲示物では点検対象338件のうち232件が法律上認められていない不当広告と判定された。
同処は「最近SNSで食品や化粧品の共同購入に誘導する行為が増え、特に体験レビューなどを利用して消費者を惑わす場合が多くなっている」と特別取り締まりの背景を説明している。
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