韓国では昨年夏の猛暑が原因で、冬には断続的な豪雪が発生している。だが、降雪量が降水量に直結しないため、渇水状態は改善されない見通しだ。
環境省と気象庁によれば、現在、全羅西海岸や済州島を中心に降っている雪は、京畿南西部にまで広がり、9日まで続くと予想されている。8日までの予想積雪量は、忠清地方で最大10cm、全羅地方では最大20cmとされ、局地的には40cmに達する可能性がある。
今回の豪雪は、昨年の酷暑と関連が深い。黄海の海水温が平年よりも高く、海水と大気の温度差によって雪雲が活発に成長したためだ。海洋水産省や国立海洋調査院によると、日本海や黄海の海水温は平年を上回っている。
しかし、積雪量が多くても降水量に換算すると多いとは言えない。先週末、京畿東部で最大8cm、江原地方で最大10cmの積雪が記録されたが、降水量に換算するとわずか5~10mmに過ぎなかった。積雪量は地域や気温、湿度によって大きく異なるため、積もった雪の量がそのまま水資源に繋がらない現状が続いている。
実際、冬季の降水量は平年を下回っている。昨年12月の全国平均降水量は6.5mmと、過去4番目に少ない記録であり、2023年の102.9mmと比較して15分の1程度に留まる。
韓国水資源公社(K-water)のデータによれば、全国の多目的ダムの中で今年の貯水率が昨年を上回ったのは、5箇所に過ぎない。
気象庁は、乾燥した天候が当分続くと予測しており、「気象的干ばつ」地域が首都圏や全羅地方にまで拡大している。
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