韓国忠清北道(チュンチョンプクト)の堤川(チェチョン)計画公募観光事業団が、地域の代表的な観光名所である義林池(ウィリムジ)と連携したグルメ観光をPRするため、数千万ウォンをかけて弁当などの食べ物を開発しておきながら、実際は活用しなかったことが堤川市の監査で明らかになった。
この事業団は提川市の出捐機関である提川文化財団内の一時的な事業団組織として2022年3月にできた。同事業団は年間数十億ウォン(1ウォン=約0.11円)の補助金を受け、「農耕文化祭り」などの義林地圏域都心滞留型観光基盤構築事業を手掛ける。
提川市は最近2カ月にわたり提川文化財団と並行してこの事業団に対する成果を監査する過程でこのような問題点を発見し、行政上の注意措置を下した。
監査結果によると、この事業団は2022年に市の補助金7700万ウォン(約880万円)をかけて「義林池ピクニック」をテーマに地域特産物を活用した食べ物を開発した。義林池と連携した堤川だけの「食べ物開発や美食観光肉」のための観光活性化事業だった。
事業団が開発した食べ物は▽千年微笑(昔の義林池の田んぼの米)など地域食材を使った「義林池漢方弁当」▽農耕文化を盛り込んだ野菜、ブロッコリーなどで作った「農耕おにぎり」▽漢方薬材など地元の特産品を使ったヨーグルト、五味子飲料だ。だがこれらは「義林池ピクニック」など、いかなるグルメ観光マーケティングに使われなかった。
事業団はさらに、昨年、「ガストロツアー」(堤川市グルメツアー商品)などグルメと義林池ピクニックを連携したプログラムで、観光グルメをPRするためにさらに1億ウォンを使ったが、同事業でも弁当・飲み物は活用されなかった。
市関係者は「7700万ウォンをかけて開発した食べ物がなぜ1年が過ぎても活用されないのか、その理由については調査が必要だ」としている。
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