2025 年 12月 2日 (火)
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韓国の総合病院、病室テレビを「財団運営チャンネル」に強制固定…リモコンも回収

JTBC「事件班長」(c)NEWSIS

韓国・釜山のある総合病院が、病室のテレビを病院財団が運営する医療チャンネルに強制的に固定し、さらにリモコンまで回収していたとの証言が寄せられ、患者や家族の間で「横暴ではないか」との批判が広がっている。

JTBC番組「事件班長」によると、ある患者の保護者は「病院側が病室のテレビチャンネルを一方的に統制している」と主張した。

保護者によれば、病室はもちろん休憩室のテレビもすべて、病院財団の医療放送が流れている。チャンネルを変えても約30分後には自動的に元の医療チャンネルに戻ってしまう上、ある病室では電源コードまで抜かれていたという。

さらに、7月30日には「修理のため」との理由で病院が全病室のリモコンを回収。しかし数日経っても返却されず、問い合わせたところ病院側は「医療チャンネルを見たいのに見られない患者から苦情が多い」「患者の睡眠を妨げるので渡せない」と説明したという。

保護者は「事前告知もなくリモコンを回収した後にこんな説明をされ、非常に戸惑った」とし、国民申聞鼓(苦情申請制度)に「横暴」として通報。その結果、回収から1週間後の8月6日に返却されたが、病院側は「午前8時から9時までは必ず医療チャンネルを視聴すること。従わない場合は再びリモコンを回収する」と警告したという。

保護者は「法的には違反でなくても患者の権利を侵害している。病院の横暴だ」と憤った。

病院関係者は「誤解があったようだ」と述べ、「多くの患者から医療チャンネルを見たいという要望があり固定した。リモコンは整備の一環で回収した」と釈明。さらに「チャンネルを巡って患者同士の争いがあり、重症患者の安静を妨げる夜間視聴を防ぐための措置でもあった」と説明した。

(c)NEWSIS

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