「ピーピーピーピーピー」「今、赤信号の審査台にいらっしゃる方、検疫官のところに行ってください」
25日午前11時ごろ。台湾を出発して韓国・金海国際空港に着いた台湾の旅行客1人が自動検疫審査台の前で戸惑ったように止まった。自動検疫審査台に取り付けられている非常灯に赤信号が灯り、遮断機が開かなかったためだ。
この旅行客はすぐ隣の検疫ブースで待機していた検疫官のもとに案内された。この旅行客が自動検疫審査台を通過できなかった理由は体温。熱画像カメラに認識された体温が37.5を超えたためだ。
検疫官は台湾旅行客の体温が本当に37.5度を超えるか直接測定し、発熱症状が確認されて、空港で待機している疫学調査官に旅行客を引き渡した。
検疫官は「入国者が自動検疫審査台を通過する際、体温が37.5度以上と測定されると、遮断機が開かず通過できない。すぐに検疫官が再び体温を測定し、正常体温が出ればすぐに通過させるが、発熱症状が確認されれば、直ちに疫学調査官に引き継ぎ、有症状者の統合調査を実施する」と説明した。
疾病管理庁は2月29日から金海国際空港のB入国場で、中華航空CI188便を対象に自動検疫審査台のモデル事業を施行している。
1日に1回、午前10時50分に金海国際空港に着陸するこの飛行機を利用する乗客は、1日平均170人あまり。このうち半分ほどが金海空港に設置された4台の自動検疫審査台を利用して韓国に入った。
自動検疫審査台は、文字通り非対面で検疫台を通過できるシステムだ。疾病庁は同モデル事業に約1億2000万ウォンが割り当てられたが、既存の熱画像カメラを活用して予算を約5000万ウォン削減した。
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