猛暑が続く韓国で市民生活に深刻な影響が出ている。ソウルに住む26歳の就職活動中の女性は「家の前に出るのも怖くてコーヒーもデリバリーしている」と話す。彼女は「エアコンを使わないと5分で汗だくになる」と語り、生活のほとんどを室内で過ごすと述べた。また、料理をする力もなく、週に3回はデリバリーを利用しているという。
18日の午後、日が沈むころになっても猛暑が続いた。二十四節気の一つ「処暑」(8月22日)が迫るが、暑さが和らぐ気配はない。気象庁によると、今週中に降雨がある予報だが、33度を超える暑さを和らげることは難しいとされている。
市民の疲労もピークに達している。ソウルの26歳の会社員は「先日、外で卒業写真を撮った。10分もたたずに服が汗でびっしょりになった」と述べた。
大学生の23歳の女性はあまりの暑さに予定を次々とキャンセルした。「5分立っているだけで首筋や額、胸が汗でびっしょりになる」といい、手ぬぐいを常に持ち歩くという。バイト先のコーヒーショップは暑さのせいで客が常に混雑しているという。
室内で働く職員も猛暑に苦しんでいる。ソウル・光化門(クァンファムン)で働く49歳の会社員は「忙しくて日曜日も出勤したが、会社の喫煙所が閉鎖されており、100メートル歩くのに1キロのように感じた」と話す。
また、連日の猛暑により、熱帯夜も記録を更新中。ソウルや釜山(プサン)では気象観測史上最長の熱帯夜が続いており、ソウルでは28日間を記録している。
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