韓国経済に対する評価を示す心理指標が、約1年ぶりに「否定・悲観」優勢から「肯定・楽観」側に転じた。先月の消費者心理指数が13カ月ぶりに基準値に達したのに続き、ニュース心理指数も長期平均値を超えた。
韓国銀行によると、6月のニュース心理指数は101.15で前月(96.52)より4.63ポイント上昇し、昨年5月ぶりに基準値を上回った。
ニュース心理指数は50社余りの報道機関の経済記事を毎日1万個ずつ抽出し、肯定と否定に分類して数値化する。指数が100より高ければ記事に反映された経済心理が長期平均(2005~22年)より楽観的であることを、低ければ悲観的であることを意味する。
また、6月の消費者心理指数も13カ月ぶりに基準値100を記録した。この1年間、悲観的な心理が強かったが、今年3月から4カ月連続上昇を続け、ついに基準値に到達した。
消費者心理指数は、6つの主要消費者動向指数で算出する。過去20年間の長期平均値を基準値とし、これより高ければ楽観的であることを、低ければ悲観的であることを意味する。
専門家らは韓国の景気が底を打ったという認識は合理的だが、重要なのはIT部門などの輸出回復の速度だとし、期待したほどのV字回復にはならないかもしれないと警告した。ユジン投資証券のイ・ジョンフン研究員は「今年後半の国内景気反騰のためにはIT部門の需要がどれぐらい回復するかが鍵になる」と指摘した。
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