韓国でこの5年間、校内暴力の加害容疑で小中高校生と未成年6万4600人余りが警察に検挙されたことがわかった。5人のうち2人は学校に通っていない「学校外の未成年」だった。教育省は校内暴力根絶対策を整え、校内暴力を生徒間の問題だけに留めるべきではないと指摘している。
警察庁の「2018~2022年学校暴力加害生徒検挙現況」によると、昨年学校暴力加害疑惑で警察に検挙された小・中・高校生と未成年は計1万4432人だ。
新型コロナウイルス感染流行前の2018年1万3367人、2019年1万3584人を超えたものだ。新型コロナウイルス感染の流行初年度である2020年1万1331人、2021年には1万1968人だった。
教育省が昨年9月6日に発表した「2022年第1次学校暴力実態調査」の結果、321万人中1.7%にあたる5万3800人が学校暴力の被害に遭ったことがあると答えた。前年比0.6%ポイント上昇し、新型コロナウイルス以前の2019年調査結果(1.6%)より高かった。
タイプ別では暴行や傷害が7412件で、昨年の検挙件数の51.4%を占めた。続いて性暴力36件(25.2%)、金品恐喝1083件(7.5%)で、残りは侮辱、名誉毀損、損壊、強要などの疑いで警察に検挙された事例だった。
昨年、校内暴力の加害容疑で拘束された生徒と未成年は65人(0.5%)だった。5796人(40.2%)が在宅起訴され、2368人(16.4%)は少年部に送致された。残りは即審、訓戒措置されたり、内偵終結などの措置を受けた。
昨年検挙された生徒のうち35.5%にあたる5122人は学校外の未成年だった。続いて中学生4474人(31.0%)、高校生3429人(23.8%)、小学生1407人(9.7%)の順だった。
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