韓国で最近、新型コロナウイルスの感染者数が増えている。防疫当局はこの増加傾向が今月末まで続くとみている。
韓国疾病管理庁が全国220カ所で監視している新型コロナウイルスによる入院患者の推移を見ると、今年は2月の1週間875人から減少し続けてきた。しかし、6月末から再び増加傾向に転じ、今月は1週間で861人に上昇した。
入院患者1万2407人のうち、65歳以上の割合は65.2%(8087人)で最も多く、▽50~64歳18.1%(2251人)▽19~49歳10.3%(1283人)――が続いた。
通常、呼吸器ウイルスは冬季を中心に流行する。一方、新型コロナウイルスは2022年と2023年は夏に流行した。疾病管理本部は、このような傾向を考慮すると、今月末まで新型コロナ患者が増えるとみる。下水の監視でも新型コロナウイルスの濃度が6月末から6週間連続で増加している。
しかし、現在まで感染力と重症者の増加に関する報告は確認されていない。チ・ヨンミ疾病管理庁長は「最近、新型コロナウイルス感染症の流行とともに変異株の割合も高くなっているが、国内外の機関の分析の結果、重症度と致命率が以前の変異株と比べて大きな変化はないと評価されている。国民はせきや発熱など、新型コロナの症状がある場合は近くの医療機関で適切な処方を受け、症状が回復するまで十分に休んでほしい」と話している。
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