韓国軍が、現在「手書き」に依存している予備軍動員体制を、人工知能(AI)によるプラットフォームを活用した効率的な管理に転換する。陸軍本部動員参謀部は最近、AIによる戦時・平時動員体制の新たな方法に関する研究を発注、年内に終えることを目指している。
軍には今、未来の兵役資源の減少や、敵の脅威の高度化などの状況により、「予備戦力の精鋭化が必要」との認識がある。だが現行の予備軍動員体制ではこれが制限されているという見方が根強い。
軍関係者は「必要とされる予備軍を平時から指定しておき、訓練を通じて管理し、有事の際には直ちに任務を遂行できるよう準備しておく必要がある」と指摘する。そのためにも、兵務庁や国防省のデータベース分析を通した「部隊に必要な資源の、平時における最適化」が必要だとしている。
特に軍は戦時には現役の2~3倍規模(78万人余り)の予備軍を動員する必要がある。だが現在は、各部隊と兵務庁で予備軍名簿は手書きで確認・報告するシステムを取っており、非効率的な運用になっている。
上級部隊が隷下部隊の完編(部隊を編制する上で必要とされる装備と人員が全て整っていること)を把握するまで相当時間がかかり、損失補充資源を含めた戦闘力再割り当て、緊急動員所要判断などの作業はさらに難しくなっている。
陸軍は研究結果に基づいて、兵務庁兵務行政システムで管理する動員資源を、国防省の国防動員情報システム上でマッチングできる新たな体系を開発する計画という。
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