韓国軍は1日、ソウル空港で開催された第76回国軍の日記念行事で、世界最大級の弾頭重量を誇る「怪物ミサイル」玄武-5を初めて公開した。このミサイルは、北朝鮮が最近公開した新型戦術弾道ミサイル「火星砲-11ダ-4.5」と比較しても、威力と機動性で大きく上回っている。
玄武-5は、片側9輪の移動式発射台(TEL)に円筒形の発射管(キャニスター)を載せた形で登場し、車両は全輪を45度に傾けて対角線方向に移動する「横歩き」機能も披露した。
玄武シリーズは韓国軍が独自に開発したミサイルで、玄武-1は退役、玄武-2は短距離弾道ミサイル、玄武-3は巡航ミサイルとして知られている。玄武-4は改良型の弾道ミサイルで、地上発射型だけでなく、艦船や潜水艦からも発射可能なバージョンがある。
特に玄武-4は「K-バンカーバスター」として開発され、2トンの弾頭を搭載し、外気圏まで上昇してから極超音速で降下し、コンクリートを24メートル貫通できる能力を持つ。今回公開された玄武-5は、この4倍となる8トンの弾頭を搭載し、その威力は戦術核に匹敵するほどだ。弾頭の重量に応じて射程は600キロから300キロと調整されるが、短い射程でも韓国の後方から北朝鮮の首都平壌を攻撃できる。
さらに、弾頭を1トン程度に軽減すれば、射程は5000キロを超え、中距離弾道ミサイルとしての能力も発揮できると推定されている。
今回の玄武-5の公開は、北朝鮮に対して韓国が技術的に優位であることを示す意図も含まれている。北朝鮮は9月に「火星砲-11ダ-4.5」を試射し、4.5トンの弾頭を装備したこのミサイルは、玄武-4に匹敵する威力を持つとされている。
玄武-5はすでに量産段階に入っており、核兵器を除けば世界で最も強力なミサイルとして注目されている。玄武-5の機動性も特徴的で、車両が長くても「横歩き」機能で狭い道でも移動が可能だ。北朝鮮はこのような機動性をまだ示しておらず、技術面で韓国の優位が明確になっている。
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