韓国の食品医薬品安全処(食薬処)はこのほど、医療用麻薬類ゾルピデム、プロポフォール、食欲抑制剤(ペンタミン、フェンディメトラジン、アンフェプラモンの3種)の処方・投薬禁止措置に違反した疑いのある医師19人について集中点検に乗り出すと発表した。
食薬処は今年3月、医師219人(ゾルピデム97人、プロポフォール8人、食欲抑制剤114人)に対し、措置基準を外れてゾルピデムなどを処方・投薬する行為を禁止した。1次違反時には麻薬類取扱業務停止1カ月処分を受ける。
食薬処はその後、該当医師の3カ月間の麻薬類取り扱いビッグデータを分析した。再び、禁止された処方・投薬行為をした疑いがある医師19人(ゾルピデム7人、プロポフォール1人、食欲抑制剤11人)をあぶり出し、点検対象に選定した。
食薬処は「今回の集中点検の結果、麻薬類管理に関する法律違反が疑われる処方・投薬事例には、専門家の意見を聞いて医学的妥当性などが認められない場合、管轄自治体に行政処分を依頼する」と明らかにした。
ゾルピデムは満18歳未満や1日10ミリグラム以上の処方・投薬などが誤用・乱用に当たり、プロポフォールは全身麻酔手術などの治療の目的から外れて使えば誤用・乱用とみなされる。また、食欲抑制剤3種には青少年・子どもに処方してはならないなどのルールがある。
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