韓国造船大手「大宇(テウ)造船海洋」の子会社「大宇造船海洋建設」のキム・ヨンビン会長の横領・背任事件で、キム会長が会社資金を、子どもの新型コロナウイルス検査費用や母親の誕生日のバイキング料理、自身の皮膚施術などに使っていたことがわかった。
起訴状によると、会長は昨年1~10月に法人カードを私的に計110回使い、その費用は約9785万ウォン(約1000万円)に達した。
法人カード支出内訳には、家族とリゾートで使った費用のほか、自身のカラーリングや頭皮管理、美容の施術▽妻のパリ航空券▽母親の誕生日のホテルバイキング・済州への航空券・病院診療費▽子どものチェロ購入――などがあった。
キム会長が2020年に資金難で7600万ウォン(約773万円)相当のホテル会員権を保有できなくなると、会社に購入させて自身と妻を使用者にしていたという。
キム会長は、社員の給与も十分に支払えないほど会社の経営状態が悪化していたにもかかわらず、その資産は私的に使っていたようだ。
このほか、キム会長は2021年6月ごろ、法人が会長用のベンツを保有しているのに、妻のためにポルシェの電気自動車を会社資金で借りて8460万ウォン(約860万円)を支払ったことも判明した。
キム会長は2018年12月、コールセンター運営代行業者の増資に絡む詐欺的不正取引で最大285億ウォン(約29億円)の不当利益を得たなどの罪に問われている。
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