韓国の建物維持·管理分野で中・小型清掃ロボットが関心を集めている。ターミナルやショッピングモール、コンベンションセンターをはじめ、常時清潔を保つ必要のある病院やホテル、工場、企業などが活発に導入している。単純に人件費を節約するだけでなく、作業員の労働環境や安全のために需要が増えている。
21~24日に一山キンテックスで開かれた「2024建物維持管理産業展(FMX2024)」では「VDカンパニー」や「マロソル」などロボット企業が参加し製品を紹介した。
同展は、国内最大規模の建物維持管理専門展示会だ。建物の統合管理やエネルギー管理から建物の維持管理まであらゆる分野で見どころが満載だった。
韓国でサービングロボット業界をけん引する「VDカンパニー」は、今回、昨年11月に発売した自動運転清掃ロボット「クリーバー」を展示した。「クリーバー」は1時間に700~1000平方メートルの面積を清掃する。浄水タンクと廃水タンクを各15リットルずつ搭載している。
クリーバーは3時間の充電で乾式清掃なら8時間稼働できる。秒速0.8メートルで移動し、最大15キログラムの圧力でぞうきんがけも可能だ。湿式清掃、乾式清掃、掃き掃除、雑巾がけなど4in1多重清掃モードだ。特に天然石、大理石、カーペットなど材質と硬度が異なる多様な床材質でも使用することができる。
クリーバーは別途のワークステーションを通じて自動充電、自動給水、排水が可能だ。特に、バッテリー不足で清掃作業が完了しなかった場合、充電後に作業を継続できる。
クリーバーは現在、木浦(モクポ)のホテルなどに導入されているほか、ソウルのホテルやショッピングモールなどでテスト運用されている。
VDカンパニーは今年、国内で500台の普及を目標に、販売および営業チャンネルの多角化を進めている。
一方、トータルロボットソリューション企業「マロソル」は、ガウシウム4種を紹介。「ファンタス」と「VC40」「SC50」「SC75」を展示した。
最も多くの関心を集めた「ファンタス」は、VDのクリーバーより小さかった。1時間当り400~700平方メートルの清掃が可能で、4.5~18時間稼動できる。真空掃除と掃き、異物除去、ぞうきんがけなどオールインワン清掃をする。自動給排水などの機能はなかった。
マロソルは、ソフトバンクロボティクスと戦略的提携を結び、ガウシウム清掃ロボットの韓国流通総販を担当している。ガウシウム清掃ロボットは昨年、マロソルを通じて国内で200台以上販売された。サムスン電子の平沢キャンパス、ハンコックタイヤなどの大企業の事業場や未来アセットセンターワン、COEXなどの大型施設物が清掃ロボットを導入した。
ガウシウム清掃ロボットは異種ロボット統合管制ソリューション「SOLlink」が適用される。清掃区域や作業量、作業効率などをリアルタイムで確認できる。エレベーター連動機能を加えて階間移動が可能で、ロボット数台の活動をリアルタイムで確認することができる。
ロボット業界関係者は「清掃ロボットは人件費と清掃装備、消耗品費などと比較した時、経済的でありながらも均一な清掃効果を出すことができ、現場の反応が良い」と話した。
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