2024 年 12月 27日 (金)
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韓国の小児青少年科「危機」…一流病院の専門医師も「もう疲れた。辞職する」

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韓国政府の「医学部2000人増員方針」に対し、医師たちの間で反発の声が相次ぐ中、韓国の医療界をリードするセブランス病院の小児青少年科のキム・ヘミン医局長が17日、「ストに参加せず、辞職する」と明らかにした。

キム氏がつづった言葉が17日、医師たちのコミュニティ内で急速に拡散され、大韓医師協会でも共有された。チュ・スホ医協非常対策委員会言論広報委員長はこの日午後、記者ブリーフィングで、「事態が沈静化したとしても、彼女は再び小児青少年科に戻らないだろう」とし、「反発する医師に対して免許の取り消しがなされたとしても、こうした辞職はさらに増えるだろう」と語った。

キム・ヘミン医局長は3年5カ月間、小児青少年科の専攻医として勤務し、今秋には専攻医の修了を控えている。2人の子どもの母親で、3人目を妊娠中だ。彼女はこの日、「小児青少年科の医師になりたくて、この道を選んだ」と自身について話す一方で、「セブランス病院の小児青少年科は韓国の5大大学病院の小児青少年科の一つだが、今年唯一専攻の定員が満たなかった」と語った。

また、「小児青少年科は『お金を稼げない診療科』と言われ、専攻医を探すのが難しい。政府の支援もなく、教授や講師が専攻医の空席をなんとか埋めており、皆が疲れている」と現場の事情を明らかにした。

さらに政府の医大増員方針に触れ、「500人だろうが、2000人だろうが、単に増員しても小児青少年科の崩壊を防ぐことはできない」とし、「医師が患者の命より自分の利益を重視するという現実にこれ以上耐えられない」と本音をもらした。

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