2025 年 12月 3日 (水)
ホーム社会韓国の孤独死、過去最多の3924人…50〜60代男性が中心

韓国の孤独死、過去最多の3924人…50〜60代男性が中心

(c)news1

韓国で2023年に孤独死した人は3924人となり、統計開始以来最多を記録した。前年より263人(7.2%)増、5年前比でも約20%増。保健福祉省が11月27日に発表した「孤独死発生実態調査」による。

孤独死は家族や周囲とのつながりが絶たれたまま一人で死亡する事例で、病死や自殺が含まれる。政府は警察の刑事司法情報を分析し、該当ケースを抽出した。

性別では男性が81.7%、年代では60代(32.4%)と50代(30.5%)で全体の6割を占める。地域別では京畿道、ソウル、釜山に多く、都市部に集中している。

人口10万人あたりの発生率は7.7人と過去最多で、全体に占める孤独死の割合も1.09人と高水準。背景には1人暮らしや高齢化に加え、デジタル化による人間関係の希薄化、地域コミュニティの衰退、プラットフォーム労働の拡大などが影響している。

死亡場所では住宅とアパートが大半だが、モーテルや簡易下宿(考試院)での孤独死も増加。発見者は家主や建物管理者が最多で、家族の割合は減少傾向にある。生活保護受給者は39.1%で、近年ほぼ横ばい。

政府は来年度から社会的孤立を調査対象に加え、50〜60代に就労支援や交流プログラムを提供。孤独死の早期把握と防止を目指し、見守り体制の拡充を進める方針。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular