2025 年 5月 13日 (火)
ホームエンターテインメント韓国の天才バイオリニスト、叔母を横領罪で告発、検察が捜査

韓国の天才バイオリニスト、叔母を横領罪で告発、検察が捜査

バイオリニストのユジン・パク(c)news1

天才バイオリニストとして一世を風靡した韓国のユジン・パクが、叔母を横領罪で告訴し、ソウル中央地検は4月中旬、叔母を事情聴取した。

ユジン・パク側は、叔母がユジン・パク名義の不動産や預金など総額56億ウォン相当の財産を本人の許可なく管理し、そのうち28億ウォンを使用したとして、横領罪で告訴した。

ユジン・パクは、米国のジュリアード音楽院を卒業し、「天才バイオリニスト」と称された。世界各地で高い人気を集めたが、その後はうつ病などに悩まされていた。

叔母はアメリカ在住。2016年6月、ソウル家庭裁判所に対し、自身とユジン・パクの伯母を後見人に指定するよう成年後見開始の審判を申請していた。

成年後見制度とは、認知症の高齢者や発達障害者ら、自己判断能力が十分でない人の法律行為や日常生活を後見人が補助する制度であり、後見人の職務は家庭裁判所の監督下に置かれる。

ソウル家庭裁判所は2017年6月、この申請を受理し成年後見を開始したが、後見人としては叔母や伯母ではなく、専門後見人として「ハヌル精神健康福祉財団」が選任された。

これに不満を抱いた叔母は、開始決定からわずか6日後に申請を取り下げ、後見人選任は無効となった。

その後、ユジン・パクがマネージャーから詐欺被害を受けたとの報道が出ると、叔母は再び成年後見の申請に乗り出した。これにより2019年12月、ユジン・パクの身上後見人として、母親(故人)の知人が、法律上の代理を担う後見人としてはある福祉財団が選任された。

今回の告発により、ユジン・パクとその財産を巡る親族間の法的対立が再燃する可能性もある。

(c)news1

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