2025 年 3月 15日 (土)
ホーム社会韓国の大学で「まさかの110円朝食」…政府が導入、学生殺到・30分で完売

韓国の大学で「まさかの110円朝食」…政府が導入、学生殺到・30分で完売

東国大学寄宿舎食堂で「千ウォン朝食」を食べようと並ぶ学生ら(c)MONEYTODAY

ソウル市中区にある東国大学の寄宿舎食堂は13日午前、朝から学生たちで溢れかえっていた。朝食がたったの1000ウォン(約110円)で提供される「千ウォン朝食」に参加しようと、長蛇の列ができていた。この日用意された食事は、わずか30分で完売した。

朝から急いで食堂に向かう学生たちは、帽子を深くかぶったり、ジャンパーを羽織ったり、中には寝間着のままスリッパ姿で訪れる者もいた。彼らは食券を購入し、バーコードで東国大学の学生であることを認証した後、トレイを手に取って食事を受け取っていた。

仏教学科の学生(21・僧侶)はこう話す。

「最近は外食すると1食1万ウォン(約1100円)はかかるが、ここではたった1000ウォンでお腹いっぱい食べられるのがありがたい。経済的に余裕がない学生にとって、こうした安価な食事提供は本当に助かる」

一人暮らしをしている生命工学科の新入生(19)も食費を節約しようと「千ウォン朝食」に参加した。「価格に対しておかずの種類も豊富で、物価高に苦しむ学生には大きな助けになる」

韓国統計庁によれば、生活必需品指数のうち食品価格は前年同月比で2.6%上昇しており、2020年比では25.21%も上がっている。

「千ウォン朝食」は、韓国農林畜産食品省が米の消費を促進し、朝食の欠食率を下げるために導入した事業だ。2025年には、前年より14校増え、全国で200校がこのプログラムに参加している。政府の支援単価が1000ウォンから2000ウォンに引き上げられたことで、参加校も増加した。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular