ソウル地下鉄で車両とホームのすき間に乗客が落ちる「足抜け事故」が毎年発生している。ソウル交通公社によると、今年1~5月だけで21件発生。2021年51件から2022年81件、2023年には82件と増加傾向にある。
都市鉄道建設規則第30条2によると、車両とホームのすき間が10センチを超えると足場などを設置しなければならない。
しかしソウル地下鉄1~8号線は法制定前に造られた。1~8号線の全275駅の乗降口1万9256カ所中、間隔が10センチを超えるのは151駅の3395カ所ある。
足抜け事故は曲がったホームで起きやすい。曲線状のホームではドアの両端より真ん中に近い部分のほうがすき間が大きいからだ。
地下鉄の場合、最大215ミリのすき間もある。例えば6号線の緑莎坪(ノクサピョン)駅でドアの真ん中当たりに24.5センチの靴を置いたら、すき間は優にその半分を超えていた。
周辺には「乗り場の足抜け注意」の案内表示があるが、混雑時には目に入らないのが現実だ。利用者、特に子どもを持つ親たちはホームの安全性を懸念している。
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