韓国のユン・ソンニョル（尹錫悦）前大統領の妻キム・ゴニ（金建希）氏が8月12日、資本市場法違反（ドイツモータース株価操作）、政治資金法違反（政治ブローカーとの関与）、特定犯罪加重処罰法違反（贈収賄）などの容疑で、身柄拘束の是非を問う法廷審査を受ける。
裁判所が令状を発付すれば、すでにソウル拘置所に収監されている尹前大統領とともに、憲政史上初めて前大統領夫妻が同時収監される事態となる。
ソウル中央地裁の令状担当判事は12日午前10時10分から、キム・ゴニ氏の拘束前被疑者尋問（実質審査）を実施する。特別検察チームは、8月7日に提出した527ページの拘束意見書に続き、この日さらに276ページの追加意見書を提出し、証拠隠滅の恐れと逃亡の可能性を強調する。特に、キム・ゴニ氏が健康理由で入院して捜査を回避する可能性にも言及している。
尋問は午後4時ごろ終了予定で、決定は当日深夜から翌未明にかけて出る見込み。令状が発付されれば、特検は拘置場所をユン・ソンニョル氏と別のソウル南部拘置所に設定する方針だ。
ユン前大統領は7月、内乱特検によって証拠隠滅の恐れを理由に再拘束されている。
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