少子化の解消が急がれるなか、韓国社会の一部では赤ちゃんを遺棄する犯罪が毎年100件以上起きている。赤ん坊が遺棄された場合、生命の危険を脅かされる恐れが高いのに、法定最高刑が懲役2年に過ぎない。処罰を強化すべきだという指摘が出ている。
警察庁によると、2011年から昨年まで全国で発生した乳児遺棄(乳児遺棄罪、教唆・幇助・虐待、遺棄致死傷を含む)犯罪は計1898件。10年の間に、年平均190人の乳児が遺棄された計算となる。最近になって減少傾向を見せているが、依然として毎年100人以上の乳児が路上などに捨てられている。
刑法上、乳児遺棄罪に対する処罰は、2年以下の懲役または300万ウォン(約31万円)以下の罰金刑。乳児殺害罪が適用されても10年以下の懲役だ。一方、直系尊属を殺害した場合の死刑、無期または7年以上の懲役と比較すれば、乳児を対象とする犯罪は量刑が軽いと指摘されている。
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