今夏の猛暑で熱中症患者が急増する中、韓国の主要企業が従業員の「涼しい」服装におおらかになっている。IT企業に比べて相対的に保守的な企業文化を持つ韓国の重厚長大企業が、酷暑期の「クールビズ」を許容し始めたのだ。
最近、ポスコグループとHD現代は、職員の服装について、出・退勤や勤務時の服装をTPO(時間・場所・状況)に合わせ、自発的に選択するよう服装の基準を変更した。
ポスコグループ系列会社は、より柔軟な企業文化の定着を目指して先月24日、半ズボン、サンダル、クロップTシャツ、フードTシャツを除き、自らの判断で服装を決める仕組みを導入した。
HD現代は6月、グローバルR&Dセンター(GRC)職員に限り、自律的な勤務服装を初めて許容し、半ズボンまで容認した。レギンスやトレーニング服、パジャマ、露出の高い服装など、勤務空間にふさわしくない服装については自制を呼びかけている。
韓国における自律的な勤務服装の制度導入の動きは、かなり前に始まっていた。SKは2000年から自律化を施行している。半ズボンが許可された時期は系列会社ごとに異なる。コーロングループも早い段階で服装の自律化を宣言した。半ズボンを禁止する規定も特に設けられていない。
ハンファグループ、GSグループ、ヒョースングループは2016年、服装自律制度を導入した。しかし、半ズボンの許容は企業によって異なる。ハンファは半ズボンも許容し、GSも別途禁止する規定はない。だがヒョースンは2019年、マニュアルで半ズボン、サンダル、破れたズボン、袖なしなどは禁止している。
LGグループは2018年に自律服装制を導入したが、半ズボンまで許容したのは2021年からだ。斗山グループはLGグループと同年、自律服装制を導入し、半ズボンまでは認めていない。
(c)KOREA WAVE