韓国の17歳の少年は中学校3年生の時、友達がするのを見て初めてギャンブルに手を出した。オンラインの違法スポーツ賭博だ。友人からから金を借り、借金は1600万ウォン(約176万円)に膨らんだ。親が返済してくれたが、友人との関係が悪くなってうつ状態になり、学校を自主退学した――。
これは韓国賭博問題予防治癒院(預置院)に寄せられた相談のほんの一例だ。ギャンブル中毒になった青少年は資金調達のため麻薬の配達やボイスフィッシングなど2次犯罪に手を染め、ひどければ借金に耐えられず自殺するケースまである。
預置院が昨年12月に発表した青少年賭博問題実態調査によると、昨年小・中・高校に在学中の青少年398万6403人のうち19万562人(4.78%)が「危険集団」に所属。20人に1人が賭博の関係者なのだ。
ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は10月の閣議で青少年を相手にした違法賭博を「国家の未来をむしばむ悪質犯罪」と断罪し、徹底した捜査と取り締まりを要請した。
検察が現在、法改正を検討している違法賭博口座の凍結はその延長戦上にある。口座は違法なインターネット賭博のサイトのように簡単には開設できない。違法賭博に使われた口座を特定することはさほど難しくないといい、検察は口座凍結が犯罪抑制に効果があるとみている。
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