中国の少数民族、朝鮮族(朝鮮民族の血統を持つ中国人)の人口がこの10年間で13万人近く減少したことがわかった。一方、韓国に住む朝鮮族は増加し続け、中国吉林省延辺朝鮮族自治州よりも多い70万人を超えたという。
中国・東北新聞網などが19日、中国国家統計局の調査結果を引用して、2020年末現在の中国の朝鮮族人口は170万2479人(男性83万107人、女性87万2372人)と伝えた。2010年当時が183万929人だったため、12万8000人程度減少したことになる。
朝鮮族の人口は2000年(192万3842人)をピークに減少に転じている。この傾向が続けば、数年内に160万人台になるという見通しも出ている。
朝鮮族が激減した最大の原因は、1992年の中韓国交正常化以降、職を求めて韓国に移住したこと。韓国滞在の朝鮮族は年々増加し、2020年1月現在で70万8000人に達する。これは中国で朝鮮族が最も多く住む延辺自治州(59万7000人)より10万人以上多い数字だ。
最近、朝鮮族の延辺離れが進み、全体で朝鮮族が占める割合も低くなった。自治州指定初期の1953年には70.5%に達した朝鮮族の割合は最近では30.8%に減っている。
©MONEY TODAY