
韓国の与党「共に民主党」のチャン・ギョンテ議員から性加害を受けたと主張し、準強制わいせつ罪で告訴した女性秘書官がテレビ番組に出演し、事件への思いや2次加害への苦しみを語った。
12月4日に放送されたTV朝鮮のニュース番組『ニュース9』では、現在、野党議員室に所属する秘書官がインタビューに応じた。身元保護のため、秘書官は顔や声を隠した状態で登場した。
秘書官によると、事件は2024年10月、国政監査期間中に開かれた秘書官同士の酒席で発生。当時、ソウル・汝矣島の飲食店にチャン議員が現れ、酔っていた秘書官に対して身体の複数箇所を触れるなどのわいせつ行為があったという。
秘書官は「身体接触があったことは明確で、その場にいた交際相手がその様子を目撃して映像まで撮影した」と証言。また、告訴前には、現場に居合わせた他の秘書官たちにも事実確認を取ったと述べた。
事件から1年後に告訴に踏み切った理由については「当時は交際相手の身元に悪影響が及ぶと脅され、告訴を断念した」と説明。さらに「国会議員という権力者を相手にすることへの心理的な負担も大きかった」と語った。
一方、チャン議員が記者会見で「事件の本質はデートDVだ」と主張したことに対して、秘書官は「交際相手から暴力を受けたことはない。現場で彼が怒っただけの出来事を歪めて、事件の矛先をそらそうとしている」と反論した。
また、事件に関連して与党の一部議員が「秘書官がチャン議員の肩に手を置いた」と発言したことについても、「非常に惨憺たる気持ちだった。女性議員までもがそのような発言をするのは明確な2次加害だと思う」と強く非難した。
チャン議員が秘書官を虚偽告訴で逆告訴したことについても、秘書官は「典型的な2次加害のパターン」と述べ、「もし本当にそんなことがなかったなら、私のような秘書官が与党の再選議員を告訴して何を得られるというのか」と訴えた。
警察によると、秘書官は11月25日に準強制わいせつ罪でチャン議員を告訴。その後、チャン議員は告訴内容を全面否定し、秘書官を虚偽告訴罪で逆告訴、さらに秘書官の交際相手も虚偽告訴や暴行罪で告訴・告発している。
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