ソウル・江南(カンナム)で学生らに「麻薬飲料」を飲ませて脅迫した新手のフィッシング犯罪組織の上層部が、中国に留まっていることが把握されている。このようにボイス・フィッシング詐欺の主犯格の多くが海外に潜伏中だが、韓国国内への送還率は23.5%に過ぎない。
ボイス・フィッシングは「音声(電話)を利用して個人情報を釣り上げる」という意味で、スマートフォンなどを使った詐欺を指す。
警察庁の資料によると、2020年から先月までの間、韓国に送還するよう国際刑事警察機構(ICPO)に手配を要請している海外潜伏中のボイス・フィッシング容疑者は477人。このうち送還されたのは112人に過ぎず、送還率は23.5%にとどまっている。
年別の送還率を見ると、▽2020年11.7%(205人中24人)▽2021年37.4%(115人中43人)▽2022年29.4%(119人中35人)▽2023年1~3月26.3%(38人中10人)――という状況だ。
また、韓国国内への送還を要請した詐欺容疑者のうち、ボイス・フィッシング事犯の割合は▽2020年45.8%▽2021年21.7%▽2022年40.9%▽2023年1~3月46.3%になっている。新型コロナウイルス感染の余波と警察・金融当局の犯罪捜査でボイス・フィッシングが一時的に減った2021年を除けばおおむね40%以上になっている。
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