![](https://koreawave.jp/wp-content/uploads/2025/02/韓国のフィルム技術者22歳、月収44万円…理系全校1位だったのに大学を選ばなかったわけ-1024x572.jpg)
高校時代に理系で全校1位を取っていた学生が、大学へ進学せずインテリアフィルム技術者になったというエピソードが韓国で注目を集めている。
最近、YouTubeチャンネル「熱血男子」に、2003年生まれのインテリアフィルム技術者、ト・スンヒョンさんが出演した。
ト・スンヒョンさんは普通科高校の理系で全校1位を何度も取り、当時の夢は数学教師だった。師範大学に進学できる成績だったが、他の道はないかと探していたところ、YouTubeでインテリアフィルムの施工を見つけました。母親も「この仕事が合っているのではないか」と勧めたという。
特別な技術講習は受けず、主にYouTubeの動画を参考にしたという。ト・スンヒョンさんはインテリアフィルム代理店を自ら訪ね歩き、仕事を探した。そして日当8万ウォン(約8800円)で働き始めたという。
「最初はどうしようもない部分もあります。最初からお金を稼ごうと思って始めると、しんどくなる。まずは技術を学ぶ気持ちで、自分を犠牲にする覚悟が必要です」
こう振り返った。
ト・スンヒョンさんは大学に進学しなかった。
「19歳でこの仕事を始めたばかりのころはあまり稼げないので、友達のように遊びたいと思ったこともありました。でも、それは一瞬の考えで、大学を卒業しても学科通りに就職する人はそう多くない。それなら大学進学にあまり意味はないと思いました」
「私は自分の価値を高めたいと思った。幼いころから、どんな分野でも専門家になることがカッコいいと感じていたので、自分だけの技術を持ちたかった」
現在の収入は日当19万~20万ウォンほど。月平均400万ウォン(約44万円)ほど稼いでいるという。
「最初は日当8万ウォンから始まり、9万、10万ウォンと少しずつ上がりました。20万ウォンをもらえるようになるには時間がかかりました。日当10万ウォン後半をもらうには、施工のクオリティやスピードが一定レベル以上で、『上手だ』と言われるくらいにならないとダメです」
さらに個人事業主として登録し、自ら仕事を受注する場合は、日当の2~3倍稼ぐこともあるという。
ト・スンヒョンさんは、進路に悩む10~20代の若者に向けて、メッセージを送った。
「今、学生なら勉強で疲れ、20代なら就職準備で疲れているかもしれません。でも、私の動画を見て『こんな生き方をしている人もいるんだ』と思ってもらえたら嬉しい。勉強だけがすべてではない。技術の道もいつでも開かれています」
フィルム施工だけでなく、タイル、木工、壁紙施工など、いろいろな分野がある。「自分に合った仕事を探せば、思ったよりも世界は広いと感じられるはずです」。こうアドバイスした。
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