韓国大田(テジョン)で9月29日、「2024 大田パンフェスティバル」が開催された。この日、初秋にもかかわらず、最高気温が27度まで上昇し、会場の外には数百メートルに及ぶ長い列が続いた。
2時間以上の待ち時間を経てようやくフェスティバル会場に入場した人々は、さまざまなパンを味わいながら写真を撮る姿が見られた。手にパンの袋をいっぱい抱えた人々や、巨大なキャラクター「クムドリ」の前で記念写真を撮ろうとする家族やカップルや友人同士で賑わっていた。
出店者以外にもパン生地作りを体験できるブースや、バンド演奏、レクリエーションなど多彩なイベントが用意され、訪問客を楽しませた。
特にフェスティバルのパンフレットに記載された出店ブースを一つずつチェックしながら、いわゆる「パン巡礼」を楽しむ人々も目立った。
釜山出身の女性(25)は、待ち時間2時間30分を経て入場したという。パンの多様さ・安さに触れ、「とうもろこしパン、ダイエットパンから餅フィナンシェまで……。パンと言えば何でもここで見つけられる気がします」と満足そうだった。
ソウルから来た男性(25)は「まずは大田で有名な聖心堂(ソンシムダン)を訪れ、他のパン屋も回っています。今待っているのは、全国初の餅フィナンシェを作った店で、どんな味か楽しみです」と話した。
家族と一緒にフェスティバルを訪れた男性(44)は「聖心堂以外にも大田にこんなに美味しいパン屋があるとは知りませんでした。退屈な都市と言われていた大田にも、ついに特色ある地域フェスティバルと名物が生まれたようで嬉しいです」と語った。
急増する来場者に、出店ブースの店主たちも活気づいていた。
ベーグル専門店「ケイシケリー」の店主の女性(24)は「昨年は300個売れたので、今年は500個用意しましたが、午後2時には完売しました。今年は会場が広くなり、快適でありながら、来場者も昨年より多く感じられます」と話した。
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