韓国のマンション価格が高騰する中、済州(チェジュ)の不動産が苦戦を強いられている。マンションだけでなく連立住宅(多世帯向けの住居)や一戸建ての売買価格も下落傾向にあり、一時はブームにもなった「済州暮らし」の熱気が冷めている。島外からの投資も急減し、売れ残りが相次いでいる。
韓国不動産院によると、5月第3週の済州のマンションの価格は前週比-0.05%だった。全国では0.01%上昇と26週間ぶりに上昇に転じたのとは対照的だ。
今年の累計値で済州は-1.11%で全国平均の-0.74%よりも下落幅が大きい。
マンションだけでなく連立住宅、一戸建てなどが全体的に下落している。先月、済州全体の住宅価格は-0.13%。21カ月連続の下落だ。マンション(-0.24%)、連立住宅(-0.12%)、一戸建て(-0.05%)の全てが下落した。
国土交通省によると、3月現在の済州の未分譲住宅は2485世帯に達し、この1年で29.7%増加した。
済州は一時、中国観光客や有名芸能人がこぞって移住し、セカンドハウスの需要が集中。投資ブームが起きた。しかし、今では人口流入が減少し、昨年は14年ぶりに1678人の純流出となった。今年は一層深刻で第1四半期だけで昨年1年間と同数の1678人が流出した。
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