
ソウル・モーテル連続殺人事件の被告が使用したとされる薬物について、韓国の放送局SBSの時事教養番組「それが知りたい」のなかで具体的な描写があり、視聴者の間では模倣犯罪を誘発しかねないとの懸念が広がっている。
同番組は今月21日の放送で、被告の犯行手口を詳しく取り上げた。複数の錠剤を粉末にして飲料に混ぜる過程などが紹介され、放送後にはその内容を整理した投稿がSNS上で拡散し、波紋が広がっていた。
視聴者の間で懸念が広がると、SBSは25日、「番組で薬物の一部イメージを示したのは、特定の薬の情報を伝えるためではない。日常的に処方される薬でも、犯罪者が過剰に使用すればどれほど危険な凶器になり得るかという現実を伝える目的だった」と説明した。
制作チームはさらに、「風邪薬でも大量に酒と一緒に摂取すれば命を脅かす毒になり得るのと同じ理屈だ」とし、「番組に登場した薬物は本来、精神科で処方される通常の薬だが、これを悪意をもって大量投与した点、すなわち残虐性に焦点を当てるべきだ」と強調した。
また、「特定の薬の組み合わせが殺人を可能にするかのような表現は、不必要な恐怖を与える可能性がある」とした上で、「模倣犯罪や誤用の懸念を考慮し、薬品名は徹底的に伏せるなど誤解防止に努めた」と釈明した。
被告は2025年10月から2026年2月にかけて、男性6人に薬物入りの飲料を渡し、2人を死亡させ、4人にけがを負わせた疑いが持たれている。殺人および麻薬類管理法違反などの罪で起訴されており、初公判は4月9日に開かれる。
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