2024 年 12月 5日 (木)
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韓国のカフェ「コーヒー1杯で3時間。出ていけ」と「客に言いたい」加盟店 vs 「言ってほしくない」本社

韓国のあるカフェ(写真=オンラインコミュニティ、本文とは直接関係ありません)(c)MONEYTODAY

韓国で最近、一部のコーヒーフランチャイズチェーン店で個人利用時間を制限したり、長時間ノートパソコンを利用しないでほしいと勧告したりする事例が相次いでいる。

カーゴン族(カフェで長時間席を占めて勉強する人)の増加と、在宅勤務の拡大でカフェに長時間滞在する客が増え、このような問題による「紛争」が目立っている。該当フランチャイズ本社は「一部加盟店の運営方針だ」としながらもブランドイメージが傷つく可能性に「戦々恐々」としている。

国内約3000カ所の加盟店を運営しているイディヤコーヒーのある加盟店は最近、店内に「3時間以上利用する場合、追加注文が必要だ」という案内板を掲示し、論争となった。このニュースが伝えられた後、地域コミュニティで触発された不満がSNSを通じて拡散し、店舗運営が難しくなるほどの批判を浴びたのだ。

店主がこのような案内板を掲示した理由を調べてみると「1人の客が4人席に座って6時間以上も席を占有したから」だった。座席の回転率を上げなければならない昼食ピークタイムにもかかわらず、席を占めて営業を妨害したというのが店主の説明だった。イディヤコーヒー関係者は「店主の立場を十分に理解はするが、ブランドの評判を気にせざるを得ない。問題が大きくなり、店主は結局、案内板をはずした」と話した。

30代のある会社員は最近、ソウルのコーヒーフランチャイズ店で不快な経験をした。従業員から「店内に3時間滞在したので、出ていってほしい」という「退去」要請を受けたのだ。当時、店内には空席が多かった。慌てた会社員が「なぜ出なければならないのか」と尋ねると「領収書に最大3時間利用できると書かれているが、見なかったのか」という答えが返ってきた。注文時に会社員が「領収書は捨ててほしい」と言った手前、会社員は確認するすべもなく店を出たが、何だかすっきりしなかった。

会社員が不便を強いられた店舗も直営店ではなく、加盟店であることが確認された。チェーンの本社関係者は「加盟本部レベルで客の滞在時間を制限したり、不便を感じさせる制度を運営したりはしていない。今後、客が不快な経験をしたり誤解を招いたりしないよう、店舗を管理する」と話した。

このような問題は、加盟店中心のコーヒーフランチャイズでよく起きている。本社ブランドを掲げて運営しているが、実質的な営業主体は個人自営業者だ。このため、本社と加盟契約を結んでいるが、店舗運営に対する詳細な指針は事実上規定できない。先の事例のように3時間以上の利用を禁止したり、カーゴン族が使えないように電源コンセントを遮断したりする方式で営業しても、本社レベルで制裁する根拠はないというわけだ。

すべての店舗を直営店として運営するスターバックスは、最初からこのような問題は起きていないという。スターバックスは、客の滞在時間を問わず、パートナーが客に店舗滞在時間を公示する行為を禁止している。

(c)MONEYTODAY

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