韓国の人気グループ「BTS(防弾少年団)」の所属事務所HYBE(ハイブ)が10日、大手芸能プロダクション「SMエンターテインメント」の筆頭株主イ・スマン氏が保有する持ち分14.8%を4228億ウォン(約440億円)で買収すると発表した。
HYBEは今回の取引により、SMエンターテインメントの筆頭株主となる。今後、小額株主が保有しているSM持分の公開買収を進める。これにより、超大型のエンタメ企業が誕生することになる。
HYBEは同日、「SM買収は両社のグローバル力量を結集させ、世界大衆音楽市場でゲームチェンジャーに跳躍するため」と発表した。「HYBEの創業者であり筆頭株主であるパン・シヒョク議長とイ・スマン氏は、今回の契約締結に先立ち、K-POPの未来に対する考えを分かち合い、その解決策を模索するための方法で共感し、その結果物の一つとして今回の株式譲受渡契約(SPA)が締結された」と明らかにした。
SM株をめぐっては、韓国ネット大手カカオが今月7日、第3者割当有償増資でSMの持分9.05%を確保。SMはカカオ、カカオエンターテインメントとの3者間で業務協約を締結していた。しかし、イ・スマン氏はSM理事会の決定に反発し、法的対応を取っている。HYBEはイ・スマン氏と手を組むことで一気に筆頭株主となった。
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